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−続・ガラス原料あれこれ(102)−
[朱色のおはなし]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)
11月も終わり。
街路樹は紅葉し、すっかり秋も深まりました。
最近は朝晩の冷え込みが厳しくなりましたから、
朝なかなか布団から出られない!なんて方も
多いのではないでしょうか?
もう冬の足音が聞こえてきましたね。
さて、今回も新色についてのお話です。
前回はフリットシリーズに新登場の不透明の
オレンジ(オレンジギョク)と黄色(黄ギョク)
についてお話ししました。
そして今回、不透明の暖色で最もご要望の
多かった赤系の色として「朱色(しゅいろ)」を
作りました。
すでに販売中で皆様にご好評頂いております
和色シリーズの初めての不透明色となります。
朱色は日本の伝統色のひとつであり、鮮やかな
黄みの赤で、赤とオレンジの中間の色みを
しています。
身近なところでは神社の鳥居や印鑑を押す時の
朱肉の色などに使われていますね。
朱の顔料の主成分は硫化水銀で、天然の朱砂から
精錬した水銀を使ったものを真朱、硫黄と水銀を
人工的に化合させたものを使ったものを銀朱と
するようです。真朱は銀朱に比べ色が濃く深みがあり、
日本では皇室で、中国の唐の時代では天子や貴人など
身分の高い人に重用されていたそうです。
人造の銀朱は黄みが強く、一般の人向けに使われて
いたようです。
当社の「朱色」はやや黄みが強いですので銀朱に
近いかもしれません。
前回紹介したオレンジギョクとキギョクを合わせると、
暖色系のギョク(不透明色)がこれで3色となります。
実際の画像と価格を載せた紹介ページはこちらです。
http://www.sunglass-shop.jp/html/news/news121130.htm
3色並べると非常に鮮やかでインパクトがあり、また
オレンジギョクやキギョクはビタミンカラーですので
元気な印象を与えてくれます。不透明ということで
光が透けずに色の存在感もありますのでぜひお試し
ください。
前回暖色系のギョクは設計が難しいとお話しました。
特に赤系の設計は難しく少しの原料の差でも赤茶色に
なったり、黄みが強くなったりします。
当社では「朱色」よりもさらに赤みの強い「赤ギョク」を
今後の発売に向けて開発していく予定ですのでご期待下さい。
今年も残すところあと1ヶ月です。
だんだん寒さが厳しくなってくると、つい家に引きこもって
しまいますが、ビタミンカラーで元気をだして、活動的に
今年を乗り切りたいと思います。
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