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−続・ガラス原料あれこれ(106)−
 
[ガラスのお花]

※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)


今日から4月です。
この2週間で急に暖かくなったせいか
関東では楽しみにしていた桜が一気に
開花し、3月末には満開を迎えました。
そして残念ながらすでに散り始めです。
しかし華やかな満開の時と同じくらい、
散り始めの桜吹雪も風情があって
本当に素敵ですね。

さて、今回は春らしくお花の話。
お花といっても桜やチューリップのような
生花ではなく、ガラスのお花のお話です。

「ミルフィオリ」というガラスをご存知で
しょうか?イタリア語で「千の花」という
意味で、金太郎飴のようにどこを切っても
同じ模様の出るガラス棒を細かくカットした
ガラスです。断面に出てくる模様を利用して
いろいろな技法に使われます。

ミルフィオリの製造は金太郎飴よりも困難です。
溶けたガラス棒を組み合わせて模様を作り、
更にそれを組み合わせて引っ張り棒にして・・・
という工程を繰り返します。
模様のことだけでなく、それぞれのガラスの
合わせのことも考えながらの製造となる為
模様が複雑になればなるほど作業的にも
難しくなっていきます。

この高度な技術が必要なミルフィオリですが
実は前々回の「ガラスのはじまり」でお話した
ガラス発祥の地、古代メソポタミアの時代から
使われており、型の中に隙間なくガラス小片を
並べて溶着する「モザイクガラス」という技法で
器などが作られていました。
ミルフィオリを使った器は、器全体に花が咲いて
いるように見えることから「千の花」と言われる
ようになったそうです。

ミルフィオリを使ったガラスで最もポピュラーな
ものはペーパーウェイトでしょうか?
透明なガラスの玉の中にミルフィオリが隙間なく
並べられていて、上から見るとミルフィオリが
まるで水の中に咲き乱れるお花のように見えます。

また、その見た目の華やかとで可愛らしさから
アクセサリーや花器、食器など幅広い分野で
使われており、高い装飾性を持つイタリアの
ベネチアンガラスにも好んで使用されています。

残念ながら市販されているミルフィオリは
当社のガラスと相性が悪く、一緒に使って
いただくことはできないのですが・・・。

そのかわり当社でも「フィオーレチップ」という
お花型の薄いチップを販売しております。
ミルフィオリほど複雑な模様ではありませんが
チップそのものがお花の形になっているので
ちょっとしたポイント付けに最適です。
ご興味のある方はぜひこちらをご覧下さい。
http://www.sunglass-shop.jp/index.cgi?mode=cate&ct=06_04

4月から新社会人や学校の新入生となり、新しい
スタートをきる方も多いのではないでしょうか。
花がたくさん咲き始める華やかなこの季節、
希望と期待を胸にぜひ頑張ってくださいね。



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