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−続・ガラス原料あれこれ(82)−
 
[ガラス工芸とTV]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)

今年の冬も、前半があれだけ寒かったのに、緩むのも急でした。
まだ2月ですが、3月後半並の気温の日が続いています。
このまま春になってほしいですね。

さて、今月のテーマは「ガラス工芸とTV」です。
2月7日(月)からNHK教育テレビのチャレンジ・ホビー
という番組で、吹きガラスが取り上げられています。
ガラス工芸作家の谷祥一さんが講師として、
生徒役の女優の羽田美智子さんに吹きガラスの
色んな技術を教えていくという番組です。
全7回で、3月21日(月)まで、毎週月曜日の
夜10時から放送されています。
手前味噌になりますが、当社の原料バッチも番組の中で
ほんの少し紹介されました。

この番組に限らず、ガラス工芸はよくTVで取り上げられます。
旅番組でタレントがその訪問地のあるガラス工房に
立ち寄って工芸体験をする、あるいはガラスが大好き
という芸能人がガラス工房に一日弟子入りするなどの
パターンがあるようです。

吹きガラスに限らず、ガラス工芸は一般消費者を
引きつける力を持っていると思います。
アメのように溶けたガラスを吹き棹の先に巻きつけて
吹く様子は、人々の興味をひきつけてやみません。
またキルン・ワークで作った愛らしいペンダントは
女性の心をつかみます。

このように、人々の興味はガラス工芸に向いているのに
何故か、ガラス工芸の現状はなかなか景気が良くなりません。
全国のガラス工房の数もあまり増えません。
新規で開設する工房もあるのですが、一方で火を落とす工房
もあります。

我々は、ガラス工芸の原料を供給させて頂いておりますが、
正直なところ、売上高はここ数年横ばいとなっております。
リーマン・ショック以後の全体の経済の落ち込みに比べたら、
ガラス工芸はむしろ健闘しているという見方も出来ますが。

バラエティ番組などで総花的に少しだけ取り上げるのではなく、
このNHKの番組のように、地道にガラス工芸を取り上げた
番組が増えてくれば、「ガラス教室」や「ガラスの学校」に通うなど、
ガラス工芸に本格的に取り組む一般消費者も増えてくるのでは
ないかと期待するのですが。

いずれにしても、ガラス工芸はみんな大好きだと思うのですが。
問題は、その興味がなかなか実際の消費行動に結びついて
こないということなんですよね。

今回は「ガラス工芸とTV」について考えてみました。


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