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−続・ガラス原料あれこれ(87)−
[キャスティングシリーズの作り方]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)
梅雨が明けて猛暑が続いたと思えば
台風が通過して急に気温が下がったり、
7月末はぐずついた天気が続いたりと、
不安定な空模様でしたが、関東は今週から
また夏らしい暑い日が戻ってくるようです。
さて、今回のテーマは「キャスティングシリーズの
作り方」です。
皆様にご好評頂いているキャスティングシリーズは
販売から今年で8年目となりました。
販売当初は5色でしたが現在は「和色シリーズ」も
含めて全33色となりました。
そのキャスティングシリーズはご存知の通り
「ビレット」と「カレットS」の2種類の形状があります。
「ビレット」は直径約60mm、重さが1個200〜240gの
半球状の塊です。
そのままもしくは数個に割って石膏の型に入れて使います。
焼成後、カレットSと比べてガラスに入る泡が少ないので
大きな作品やクリアに仕上げたいという方におすすめです。
「カレットS」は10mm〜30mmほどの欠片状です。
粒が細かく、小さい石膏型や模様の細かい型などの
作品制作に向いています。
ではこのビレット・カレットはどのように作られているのか、
以前「続・ガラス原料あれこれ(42)」でも少しご触れましたが、
(
http://www.glass-kougeihiroba.jp/arekore/index48.html
)
改めてご紹介したいと思います。
キャスティングシリーズのガラスは、職人が1つ1つ手作りで
成型しています。
「ビレット」は溶けたガラスを半球状にへこんでいる金属の
型に流し込み、少し冷めて固まったところで型から出します。
型から出したビレットはレアーと呼ばれるトンネル式の
徐冷窯に入れられ、入口から出口まで約2時間かけて
徐々に温度を下げていきます。レアーから出てきた
ビレットを箱に詰めて完成です。各工程ではビレットに
さびや汚れが付かないよう工夫しています。
また、「カレットS」は溶けたガラスを板の上で
丸いせんべい状に押して成型します
少し冷ましたら水の中に入れてジュッと一気に冷まし
ガラス全体にヒビを入れて軽く砕きます。
水を切ったらよく乾燥させてカレットSの完成です。
さて、これまで上記2種類の形状で展開してきた
キャスティングシリーズですが、この夏、新しい形状の
商品が登場しました。
「キャスティング ロンデル」です。
キャスティングシリーズのガラスを、厚さ約5mm〜7mm、
直径約120mm〜140mmのロンデル状に成型した
ものです。カレットSを作る際「丸いせんべい状に押す」と
いう工程がありました。ロンデルも作り方はほぼ同じですが、
カレットSを作る時よりも丁寧に時間をかけて押し、
成型したロンデルはビレットと同じくレアーに入れて徐冷を
行います。
ビレットを一度板にして使っているお客様も
多いと思いますが、このロンデルならそのまま
板ガラスの代わりとしてフュージングやステンドグラス、
吹きガラスの模様付けなど、いろいろな用途にお使い
頂けると思います。
現在13色の設定ですが、随時色数を増やしていく予定です。
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.sunglass-shop.jp/html/news/news110728.htm
今後ともサングラスキャスティングシリーズを
よろしくお願いします。
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