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−続・ガラス原料あれこれ(7)−
[ガラスの色名 ]
当社のガラス工芸向けガラス素材であるサングラス・カラーでも、それぞれの色ガラスに対して、色名が与えられています。
No.1「赤」とかNo.3「黄」などはそのものずばりの色名があって、命名するときにあまり苦労はないのですが、たとえばNo.6シアン・ブルーとかNo.10ピーコック・グリーンなどのように、中間色あるいは微妙な色合いのガラスの名前を名付ける時は本当に悩みます。(今でもこの色名で良かったかどうか、と時々思います。)
それから、ガラスはそのほとんどが透明なので、たとえば絵具のような名前を付けてもそのニュアンスが伝わらないこともあります。絵具は不透明で表面の反射の色ですが、ガラスは光を通しますので、たとえばガラスの厚み次第で色調も濃くなりますし、色自体の感じも変わってくることがよくあるからです。余談ですが、よく印刷見本を渡されて、「これと同じ色にして欲しい」という依頼がたまにありますが、これなどは本当に途方にくれますね。
また、色名を決めること自体が、その色ガラスの概念というかキャラクターそのもの(といって良いか)を決める行為になるケースも多いのですね。
サングラス・ビレットのNo.49ミントは、No.9若草色とほぼ同じ着色材を使っていますが、ごくごく薄くしたガラスを作ってみたらアイスクリームの上にちょこんと乗っかっているミントの色のイメージが湧いてきたので、そう命名しました。ちなみにこの命名者は私ではなく、当社のガラス工芸担当者(女性)です。ミントと名付けることによって、あのさわやかなイメージが浮かび上がってきます(よね^^;)。同じことはNo.47アクアとNo.4スカイブルーでも言えると思います。
このように新しい色を開発するときに、最後の仕上げとして、いつも色名をうんうん悩みながら決めているのです。逆にまずイメージを想定してから色を出すケースもありますが。でもガラスって、本当に言うことを聞いてくれないから、あまりイメージを固定しすぎると難しくなります。
そういえば、今サングラス・ビレットの新しい色を開発中です。
「微妙な色合いの紫色の薄い色」と「青にも緑にも寄らない灰色」と「薄いセピアと赤色の中間みたいな色」です。ちゃんと名前が決まったら、またご報告させて頂きます。
今回はガラスの色名についてでした。
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