Backnumber
−続・ガラス原料あれこれ(72)−
[全国工房訪問−追加報告]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)
今年もゴールデンウィークに入りました。
今年の春は天候不順が続き、寒い日も多かったですが、
ようやくここにきて、明るい日差しが戻ってきました。
景気もすこしずつ、明るくなってきているような?
これは希望的観測でもあります(汗)。
さて、前回は当社が現在継続中の全国工房訪問の途中経過を
報告させて頂きました。
今回もその続編として、工房訪問の中でいろいろ気がついた
ことをお話したいと思います。
まず明らかな流れとして感じたのは、コップなどの日用品を
製作する工房様が増えたということです。
従来は、オブジェ的な作品を個展で販売されるといった形
が多かったのですが、最近は日常使用することの出来る
ガラスを外部のショップなどで販売されるケースをよく
見かけるようになりました。
メーカー製と違って、ガラス工房作品はひとつひとつが
形が微妙に違ったりしますが、それが、かえってひとつずつ
の個性として、消費者に受け入れられ始めているのだと思います。
それから、溶融炉の形式としてエレマーなどの発熱体を使用した
電気溶融炉が少しずつ増えてきたことです。
電気溶融炉だと設置面積もコンパクトで済み、煙突も必要あり
ませんので、燃焼式の炉に比べ近隣への影響も少なくなることが
主な理由だと思います。
エレマー発熱体は、カンタル発熱体に比べ比較的安価ですが、
熱量は若干落ちますので、高温を得るのが少し難しいようです。
それから運営状況については、一昨年のリーマン・ショック以来
ガラス工芸の世界でも景気の落ち込みの影響が大きかったようです。
少しずつ回復してきているようですが、それでもリーマン・ショック
以前の水準に戻り切っていないのが現状のようです。
これは、われわれ原料メーカーの販売に関しても同じで、
景気の回復が本当に待たれるところです。
それから、前々回のこのメルマガでお知らせした「和色」の
新色の製造が始まりました。
一つは、苔色です。
手前味噌ですが、若草色でもなく、ダーク・グリーンでもない、
和特有の色のひとつである苔色のイメージがうまく表現出来たのでは
ないかと思います。
それから、浅葱色、鈍色、銅赤の設計も完成しました。
浅葱色はトーンを少し落とした青の色めが和のイメージに良く
合っていると思います。
鈍色(にびいろ)は、鈍色のイメージそのままに、青にも茶色にも
寄らないニュートラルな灰色が出来たのではないかと思います。
銅赤もセレン赤でも金赤でもない、少しくすんだ赤色が出来上がり
ました。
これらの新色は5月中には製造が終わる予定です。
ご期待下さい。
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)
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