Backnumber
−続・ガラス原料あれこれ(80)−
[ステンドグラスとフリット]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)
さて、今月のテーマは「ステンドグラスとフリット」です。
我々はこれまで、主に吹きガラス工房やキルンワーク工房向けに
フリットやキャスティング・ビレットなどのガラス素材を販売
してきました。
しかし、一方のガラス工芸の大きな分野であるステンドグラス向けには
ほとんど関わりを持っていませんでした。
我々自体が、ステンドに使用出来るようなシート状のガラス製品
を扱っていませんでしたし。
ステンドグラスの工房は日本にはたくさんあります。
むしろガラス工芸関連の工房の中で、ステンドグラスの工房
が一番多いのかもしれません。
でも、同じガラス工芸の分野の中で、吹きガラス、キルンワークと
ステンドグラスとの接点はあまりなかったようです。
ところが、最近少し動きが変わってきました。
ステンドグラスの板の表面にいろんな色の細かいフリットを溶着して
オリジナルの板を作ったり、あるいはガラス板の表面に粗めの
フリットを盛り付けることで立体的な効果を狙ってみたりする
ような技法が出てきました。
ステンドグラスの技法の中に、キルンワークの技法が徐々に
取りいれられるようになってきたのです。
ステンドグラスのことは、我々も専門外であまり詳しくは
知りませんが、ブルズアイやスペクトラム、ウロボロスなどの
メーカーが有名のようです。
それらのメーカーの板の「公称」膨張係数は、ブルズアイが90、
ウロボロスが90/96の両方、スペクトラムが96のようです。
当社のガラス材料の膨張係数は100ですので、若干異なります。
ただ問題なく使用されているケースも多いようです。
ですが、当社のフリットと海外メーカーのステンド板を合わせる
場合には必ず事前に「合わせ」のテストをすることをおすすめします。
当社もAスキのシートグラスを製造する計画を持っています。
まだまだ皆様に発表する段階ではありませんが。
ますますガラス工芸の分野も、吹きガラス、キルンワーク、
ステンドグラスのそれぞれの技法が融合していく方向に
なっていくようです。
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)
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