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−続・ガラス原料あれこれ(40)−
 
[ガラスとブランド]

もう9月に入りました。夏休みもおしまい。
という訳でもありませんが、このメールマガジンも
今回は少し遅れました(汗;;)

今回のテーマは「ガラスとブランド」です。
ガラスのブランドでとりあえず有名なのはバカラではないでしょうか?
有名人の結婚式(つい最近ではあの藤原紀香)の引き出物として
良く話題に上りますね。
バカラ・クリスタル社は何と18世紀中頃の創立だそうです。
高級グラスとして定評がありますね。
もちろん日本でも色々なブランドがあります。

それから、私が個人的に非常に興味を持っているのがラリックです。
言うまでもなく、アール・ヌーボーの工芸家、デザイナーである
ルネ・ラリック(1860-1945)その人が設立したブランドです。
特に乳白色で半透明のオパールガラスを多用したものが多いですね。
型押しガラスで半透明の女性のシルエットが浮かび上がるガラスなど
アール・ヌーボーの典型を見る思いがします。
アール・ヌーボーといえばエミール・ガレ(1846-1904)も有名です。
彼の設立した会社は1931年に解散しましたが、その作品、製品は
今でも有名です。
ガレの作品でも、オパール色のガラスは多用されています。
アール・ヌーボーとは「新しい芸術」の意味で、19世紀末にヨーロッパで
花開きました。パリ万博をきっかけとしたジャポニズム(日本趣味)
の影響が良く指摘されます。
アール・ヌーボーの、その一種独特の茫洋とした雰囲気を表現するのに
オパールガラスという素材がちょうど似合ったのでしょう。

そういえば(と宣伝に入ります→汗;)、当社もオパール・シリーズ
として、シーグリーン・オパールを新発売しました。
シーグリーンとは、サンゴ礁のきれいな緑色の海の色をイメージしています。
そのままの透明色とオパール・ベースのものと、今回同時に発表しました。
これから、オパール・シリーズとして、さまざまな色のオパールを
提案していくつもりですので、乞うご期待です。
好評の「和色」シリーズでも今回「紫苑色」が新発売と
なりました。「二藍」よりはもう少し紫みが薄い微妙なタッチの
色だと思います。こちらのシリーズもまた新色を手掛けていく
つもりです。

私達が作っているガラス素材から、また新たなガラスのブランドや
作品が出来ていけば、こんなに素晴らしいことはありません。


 
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