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−続・ガラス原料あれこれ(66)−
 
[サングラス・フリットの価格]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)

さすがに秋めいてきました。
紅葉前線も順調に北の方から降りてきているようです。
奥入瀬は今、紅葉真っ盛り。
京都でも、あと1-2週間もすれば紅葉が始まりそうです。
待ち遠しいです。

さて、今回のテーマは「サングラス・フリットの価格」です。
サングラスには、これまでも何度かお話してきたように、
大きく分けてフリットシリーズとビレットシリーズの2種類があります。
フリットは濃く着色したガラスで、主に吹きガラスで透明ガラスの表面
などに薄く延ばして使用します。
ビレットは薄く着色しており、素材そのままでキャスティングなどに
使用します。

ビレットシリーズの形状は、半球状のビレットと
水砕した1〜3センチ角ぐらいのカレットSの2種類です。
一方、フリットシリーズの形状はたくさんあります。
ひとつはカレットSを粉砕した粒の状態のフリットです。
細かい順から
M−1(0.5mm以下)、K−0(0.5mm〜1.0mm)、
K−1(1.0mm〜2.4mm)、K−2(2.4mm以上)
と分かれます。
また棒状のものを、ロッド(直径30mm×長さ50mm〜140mm)
と呼びます。
さらに水砕した1〜3センチ角のカレットSもあります。

フリットシリーズはフリット4種類とカレットS・ロッドの
6種類の品種で展開しています。
現在のサングラス・フリットの色は、
透明色が28色(和色5色を含む)、不透明色が13色
合計41色存在します。
41色×6種類ですから、フリットシリーズだけでも
246品種あるということですね。
※色によってはカレットS、ロッドの設定がないものもあります。

また、各色それぞれの品種が均一に売れればいいのですが、
どうしても人気のある品種とそうでない品種に偏りが出てしまい、
常に在庫リスクが伴ってしまいます。
また、製造工程の観点から言っても、フリットは濃い着色のため
着色材料を多く使用し、結果原料コストが高くなります。
更に、粉砕工程、篩い工程のコストもかかってくるのです。

このように、サングラス・フリットはコスト的に非常に不利な
商品であるといえます。
一方、ビレットシリーズは溶融、成型した状態でそのまま在庫できます。
このような理由から、当社のサングラス・フリットシリーズはビレット
シリーズより多少割高になっております。

そんな事情の中、いつも皆様にはこのサングラス・フリットシリーズを
ご愛顧いただき、誠に有り難うございます。
本年新発売致しました「和色シリーズ」もご好評いただいております。
つきましては、日ごろの感謝の気持ちを込めまして、
11月1日〜13日まで通常価格の20%オフで販売させて頂きます。

今後ともサングラス・フリットシリーズ、ビレットシリーズを
宜しくお願い致します。


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