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−続・ガラス原料あれこれ(93)−
[ガラス工芸の技法]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)
もう2月も終わりですが、今年の冬は
厳しい寒さがなかなか緩みません。
各地で記録的な大雪となり、長野では
本州での観測史上最低気温を更新しました。
こう寒いと春が来るのが待ち遠しくて
しょうがないですが、3月の2週目からは
少し暖かくなるそうですよ。ほっ。
さて、今回のテーマは「ガラス工芸の技法」に
ついてです。
ガラス工芸の技法は、溶けているガラスを加工
したり、ガラスになったものを削ったり磨いたり、
もう一度熱を加えたり、本当にさまざまあります。
この多彩な表現がガラス工芸の魅力なのですが、
今回はガラス工芸の技法にはどんなものがあるか
簡単にご紹介しましょう。
ガラス工芸の技法にはざっくりわけて
「ホットワーク」、「コールドワーク」、
「バーナーワーク」、「キルンワーク」などが
あります。
ホットワークは主に吹きガラスのことで、炉で
溶かした熱いガラスを成型・加工する技法です。
コールドワークはサンドブラストや切子(カット)、
グラヴィール等、熱を使わず研磨やカットなどで
ガラスを加工・加飾する技法です。
バーナーワークはとんぼ玉など、専用の
ガラス棒をガスバーナーで加熱し成型する
技法です。
そしてキルンワーク(以前ガラス原料あれこれ34で
ご紹介しましたが)はパート・ド・ヴェールや
フュージングなど、キルン(電気炉)を使って
ガラスに熱を加えることにより成型する技法です。
中でもバーナーワークやキルンワークは
吹きガラスのような大掛かりな設備は
要らないので家庭でも気軽に始められ、
技法が学べる教室などもたくさんあるため
近年特に人気があるようです。
また、教室に通わなくても基本的な技法が
丁寧に解説されている本(ほるぷ出版
家庭ガラス工房シリーズ)が発売されて
いますので、自分のペースでやってみたい方は
参考にしてみてはいかがでしょうか?
現在トンボ玉、バーナーワーク、キルンワーク、
ステンドグラスの本が刊行されています。
3月にこのシリーズの最新刊が発売されます。
「フュージングをはじめよう」近岡令 著
(
http://www.sunglass-shop.jp/html/news/news120229.htm
)
フュージングとは一般的に板ガラスに
キルンで熱を加えてガラス同士を溶着させる
技法として知られています。
この本では、フュージングの技法を基礎から
応用、高度技法まで豊富な写真とわかりやすい
解説で紹介しています。はじめての方から
上級者まで楽しめる一冊です。
3月中旬の発売に先駆け、当社でもご予約を
受付中です。お気軽に各営業までお問い合わせ
下さい。当社のネットショップでも販売致します。
また、昨夏数量限定販売を開始した当社の新商品の
キャスティングロンデル(円盤型の板状ガラス)や
サングラスフリットもフュージングにぴったりの
素材です。キャスティングロンデルにフリットで
模様をつけオリジナルのガラスが作れます。
キャスティングロンデルは発売当時よりも
色数が増えました。色によっては厚さが
薄いタイプ(3〜4mm)もありますのでぜひ。
(最後は宣伝になってしまいました・・・。)
ガラスは熱いままでも冷めて固まった状態でも
成型・加工・加飾ができ、固まったものを更に
再加熱して加工できるという素晴らしい素材です。
技法の組み合わせ次第で、作品の可能性は無限に
広がります。当社もそんな作品の可能性を広げる
お手伝いができるよう、これからも頑張って
いきたいと思います。
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)
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